交通事故の後遺症

交通事故で後遺症が残ったら・・・必要な情報をまとめています。

意識を失い体が痙攣!交通事故の後遺症?

ある日突然、過去に交通事故の経験がある自分または自分の家族が体を痙攣させながら倒れた場合どうしますか?「後遺症」は交通事故の被害に遭われた方にとっては身近で恐ろしいものです。交通事故の後遺症とはいつ発症するかわからず、事故後の1ヶ月後に現れるものもあれば、2、3年後に現れるものもあります。

この記事では交通事故の後遺症がある日突然痙攣として体に現れた場合に必要になってくる知識を記述していきます。

まずは病院へ

家族に限らず、身近にいる人が意識を無くし痙攣しだした場合、すぐに119に電話しましょう。そのような状況に立ち会うことが初めての場合、相当なパニック状態に陥る可能性があります。しかし、どのような状態でも何よりもまず救急への連絡を済ませましょう。

意識を失った状態で、白目を向き、全身を強く痙攣した状態でもほとんどの場合は5分経てばそれらの症状は収まることが多いです。そのため、本来なら5分間様子を見てそれでも治らなかった場合のみ救急に連絡するべきでしょう。

ただし、実際そのような状況に直面した場合、正常な判断ができなくなっている可能性が大いにありますので、最悪の事態を避けるためにまずは119に電話することを覚えておきましょう。

応急処置

本人が怪我を負わないように、患者の周りから危険なものを遠ざけましょう。さらに、呼吸しやすいように気道を確保しましょう。気道の確保にはいくつか方法がありますが、患者の体を仰向けにした状態で、頭を押さえて顎を持ち上げる方法が1番簡単でしょう。

応急処置として絶対やってはいけないことは体を揺すったり、抱きしめたり、大声をだしたりすることです。パニック状態ではとにかく患者の意識を呼び戻そうと行動しがちですが、それらの行動が原因で症状がさらに悪化する恐れがあります。

さらに、飲み物や食べ物、タオルを患者の口に入れるのも絶対やめましょう。歯ぎしりをしていたり、苦しそうにしている患者を見て水分やタオルを口に入れた方が良いのではないかと考える方も多いかと思います。しかし、その処置により患者が窒息してしまう恐れがあるため避けましょう。

外傷性てんかん

てんかんとは発作を繰り返す脳の病気です。先天性のものや、脳腫瘍などの脳付近の病気から発症するものもありますが、交通事故の後遺症としてもよく知られています。上記のように、意識を失い激しく痙攣する症状はてんかんによるものである場合が多く。

さらに、患者が以下の「Walkerの基準」と呼ばれる6つの基準を満たす場合は外傷性てんかんである可能性が高いです。「実際にてんかん発作が起こっている」「外傷を受ける以前には発作が起こったことがない」「他に脳や全身にかかる疾患がない」「外傷の程度が、脳損傷を起こすほど強かった」「最初のてんかん発作が、外傷を受けてから比較的近い時期に発生した」「てんかんの型や脳波の所見が脳損傷を受けた部位と一致する」

外傷性てんかんの分類

外傷性てんかんは発症するまでの期間によって3つに分類することができます。1つ目は直後てんかんです。外傷後24時間以内に起こる痙攣のことを指します。2つ目は早期てんかんです。外傷後1週間以内に起こる痙攣のことを指します。

3つ目は晩期てんかんです。外傷後8日目以降に起こる痙攣を指します。8日目以降に起こった痙攣は晩期てんかんとして一括りにされますが、事故の3年後に発症が確認される晩期てんかんも存在します。

外傷性てんかんの治療

抗てんかん薬を投与する投薬治療が一般的です。抗てんかん薬は脳の異常興奮を抑制する効果があります。通常は発作を繰り返した時点で投薬します。投薬期間は1番最後の発作後2〜4年までで、その後も再発を防ぐために定期的に脳波のチェックを行う必要があります。

しかし、抗てんかん薬によって、症状を完治させることは現実的には難しいようです。さらに、症状の深刻度や原因の部位などによっては外科治療を受けることができます。ただし、条件がかなり限られているため、自分が外科治療を受けられる権利を持っているか事前に確認しましょう。

検査入院を含めるとおよそ2〜3か月の入院期間が必要になり、費用は収入によって変動がありますが、およそ8万〜30万円です。かなり大掛かりな手術です。

しかし、手術を行えばかなりの確率で症状の改善や消失が期待できます。

外傷性てんかんの後遺症等級は?

後遺症等級とは部位や程度からその後遺症の深刻度を表したものです。1〜14級まで区分されており、数が小さくなるにつれ深刻度が高くなります。1番深刻とされている1級に認定されるのは四肢麻痺や両目失明、高次脳機能障害などの重篤な症状のみです。

外傷性てんかん後遺症の等級は普通、5級か7級、9級、12級ですが、高次脳機能障害を併発した場合、1級や2級に認定される可能性もあります。それぞれの等級の症状内容と慰謝料は次の通りです。発作は起こっていないが、脳波に明らかなてんかん性棘波を確認できる場合は12級13号(およそ290万円)。

転倒や意識障害を伴わない発作が起こるが、服薬継続によっててんかん発作がほとんど完全に抑えられている場合は9級10号(およそ690万円)。数か月に1回以上、転倒または意識障害を伴う発作、または1ヵ月に1回以上、転倒や意識障害を伴わない発作がある場合は7級4号(およそ1,000万円)。

てんかん発作が原因で常に介護を必要とする場合は1級1号(およそ2,800万円)。

外傷性てんかんはそもそも後遺症として認定されるの?

外傷性てんかんは原因の特定が難しい病気であるため、簡単には後遺症として認定されません。

そのため、特に交通事故発生時からかなり時間が経って発症した晩期てんかんの場合や、交通事故による頭への衝撃が小さかった場合には大変難しくなります。

交通事故による外傷によっててんかんが発生したことを論理立てて証明する必要があるので、様々な専門的な証拠書類が必要になるでしょう。そのためにはてんかんに対して深い知見を持っている専門の医師に診察してもらう必要があります。

てんかんの症状に気が付いてからでは不可能ですが、もし交通事故の被害にあった直後であるならば医療機関でてんかんであるかどうか脳波のチェックを受けることをお勧めします。なぜなら、以前はてんかんの症状が無かったにも関わらず、事故直後の脳波にてんかん性棘波を確認できた場合、その検査結果を後遺症認定申請時の有力な証拠として提出できるからです。

交通事故で後遺症障害が残った場合について

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